2021年になり、日に日に寒さが増して来たニューヨーク。
最近は日中でも最高気温は摂氏5度位しかなく、長いニューヨークの冬が始まっている事を改めて気づかされます。
このような寒い季節でもニューヨークの憩いの場所、セントラルパークは常に魅力に溢れています。
特にコロナ禍の今、公園内に足を踏み入れるだけで、都会の喧騒とは全く別世界に飛び込めることが出来るような、心配事等が和らぐような自然の雄大な力を感じる事が出来ます。
今回はセントラルパークでも特に自然の力を感じるエリア、THE RAMBLEをご紹介します。
季節ごとに全く違う顔を見せるThe RAMBLEですが、冬は小道を歩きながら自然の美しさを静寂の中で味わえる特別な季節です。森林の落ち葉も綺麗に片付けられていて歩きやすくなっています。
THE RAMBLE
THE RAMBLEはセントラルパークの中で一番自然を楽しめる場所として有名ですが、他のエリアとは大分違って道が曲がりくねっていて、小道が多く、大きな道から少し離れているので、とても静かですが少し迷いやすいかもしれません。興味がある方は明るいうちに訪れた方が良さそうです。
場所はセントラルパーク中央部分、73ストリートから79ストリートにかけて広がっています。広さは36エーカー、東京ドーム約3個分の広さがあります。
セントラルパーク南側の入り口から北上し、Bow Bridgeを渡ります。鋳鉄で出来たカーブの美しい橋は1859年に造られました。
橋の左右にはTHE LAKEが静かに広がっています。
橋を渡るとTHE RAMBLEのエリアに入ってきます。
ここからはペットを連れている場合は常に繋いでおく必要があります。
少し歩いていくと、木々の間に不思議な飾りの様なものがぶら下がっているのが見えます。
良く見ると無数の鳥籠が取り付けられていて、餌を求めてやって来る鳥達の姿を見ることが出来ます。
この場所はバードウォッチャーが集う場所でも有名で、皆双眼鏡等を持って、静かに鳥を見つめています。ここではおしゃべりしたり、ペットを放したりする事は禁じられてます。
The RAMBLEを西に歩いていくと、途中で小さな滝を見かけました。このエリアはさらに自然が深まっていて、足を進めると岩が多く見られるようになり、ミニハイキングをしているような楽しい気分になります。
さらに西側に歩いていくと、THE LAKEに出てきます。ここまで来ると、公園の外が見えてきます。
セントラルパークの西側は昔からの高級住宅地になっていて、ダコタハウスを始めとした美しい建築群が湖に映ってセントラルパークの風景をより印象深いものにしています。
THE LAKEを見るとカモが元気に泳いでいるのが見えます。
THE LAKEを77ST側の橋を渡ると、公園の西側に出ます。ここからアメリカ自然史博物館は目と鼻の先です。
THE DACOTA and Strawberry Field
公園の西側に出たら、自然史博物館とは逆方面、南に歩いて行くと、72ストリートに有名なダコタハウスが見えてきます。
ジョン レノン、ヨウコ オノ等数々の著名な住民を持ったダコタハウスは19世紀後半、1884年に完成しました。
内装、外装ともフランス風のアパートメント建築は1972年にはアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されています。高級感が漂う威厳のあるエントランス。
ダコタハウスから道を挟んだ公園内にはストロベリーフィールドがあります。
ストロベリーフィールドは1981年4月ビートルズのジョン レノンが、ダコタハウス前で暗殺された有名な事件の記念碑の様な役割を果たしています。40年近く経った後でも連日のようにファンの人々が訪れて、花を手向けたりしています。
色々な顔を見せてくれるセントラルパーク。
コロナ禍の中だからこそ、余計にセントラルパークの持つ自然の美しさと偉大さを、改めて感じる事が出来るような気がします。